業務改善助成金とは業務効率をあげるための設備を購入した後、申請する事で費用の75%が返ってくる補助型の助成金です。
助成金を申請の主な流れです。
①計画書を提出して受理してもらう
②業務効率を上げるための設備を導入する
③従業員の賃上げを行う(時給or時給換算した単価を30円以上)
(令和4年度の通常コースの申請締め切りは令和5年1月31日(必着)です。
⇒延長されて令和5年3月31日までになりました。
④支給申請を行う
何人の従業員に何円(時給)の賃上げを行うかによって助成金の上限額が変動します。
例えば、30円コースの2人~3人の場合、上限が50万円なので、
500,000円÷助成率75%≒666,667円(税抜)までの設備を購入すると一番お得です。
毎年10月1日から最低賃金が改定されますので、9月末までに賃上げを行うと、最低賃金法を満たしつつ助成金の申請も出来るので一石二鳥となります。令和4年10月1日以降の最低賃金はこちら
賃上げの対象者は、パートやアルバイトだけでなく社員も含められます。
(雇用保険に非加入の方も対象とできます。)
①時給の場合はそのまま30円以上の昇給
②日給の場合は日給額に1日の所定労働時間を割って時給を算出します。
③月給の場合は、1カ月の平均所定労働時間を使用し、時給換算します。その時給単価を30円以上昇給し、再び月給換算し直します。
また、大事な要件があって、都道府県ごとの最低賃金とその会社(事業場)での最低賃金の差が30円以内の人が最低でも一人は在籍している必要があります。
導入する設備について
<ダメなもの>
・パソコン、携帯、タブレット(例外もありますが原則対象外です※特例事業者は除く)
・冷暖房、扇風機など職場環境を快適にする家電製品
・ホームページの作成費(システムと同時なら対象とできます)
<対象とできるもの>※ほんの一例です。
【全業種共通】
・人、物、金に関するシステムの導入費
【小売業】
・POSレジ、自動釣銭機など
・在庫管理などのシステム導入費
・シュリンク包装機
【飲食業】
・デリバリーを導入するための、受注システム導入費、バイク・自転車、フライヤーの増設など
・おにぎり製造機、シャリ機、POSレジ、券売機、洗浄機など時短に繋がるもの
・冷凍庫、冷蔵庫
・時短に繋がる機能的な調理器具
【美容業】
・予約受付など業務管理システム導入費
・脱毛器、育毛器、パーマ、スチーマー、シャンプーユニットの増設など
【介護・保育事業】
・洗濯乾燥機
・スロープ付き福祉車両
【建設業、倉庫業】
・フォークリフトの増設
・運搬用車両の増設
まとめ
締め切りが令和5年1月31日なのですが人気コースは予算の都合上、早めに終了する事もあります。導入したい設備がある場合、当方が労働局に助成対象に出来るかどうか聞きに行きますのでご相談ください。8月、9月中に計画書を提出できたら10月の最低賃金改定のタイミングに合わせられるのでベストです。